機能性食品

第7章

222

古くから伝わる薬効を持った香草

シソ、エゴマ


 

 高級脂肪酸でアレルギーに対抗


 シソ科の一年草であるシソ(エゴマの変種)の原産地は、東インド、中国中南部で、東洋の温帯地方で広く栽培され、食用、薬用に利用されている。薬用としての利用部位は葉と種子で、陰干しにして使われる。 日本に伝わったのはかなり古く、10世紀に記された日本最古の医学事典『本草和名』にはすでに記録されている。シソは、古くから発汗作用、胃の働きの促進、利尿作用に優れた効果を発揮するといわれ、漢方ではおなじみの生薬である。葉は蘇葉と呼ばれ、解熱、鎮痛、利尿などに、種子は紫蘇子と呼ばれ鎮咳、去痰などの生薬とされた。現在では栄養価も高い葉(大葉)が、食卓の名脇役として欠かせない。 主な成分として、シソの葉と種子は多種類のフラボンを含み、主要なものにアピゲニン、ルテオリン、シソニンなどがある。 種子はリノレン酸、ステアリン酸、パルミチン酸などを含む油脂、特異な芳香の精油を含む。 変種であるシソのもと(基本種)にあたるのがエゴマで、このエゴマから抽出される油には、必須不飽和脂肪酸のα―リノレン酸が70%ほどの割合で含まれている。 このα―リノレン酸などの不飽和脂肪酸やルテオリンなどのフラボン類には、抗アレルギー、抗炎症、抗酸化などの作用のほか、LDL(悪玉)コレステロールの酸化を防いで動脈硬化を予防する働きもある。特にルテオリンには強力な抗炎症、抗アレルギーの作用があることがわかっており、注目を集めている。

 摂取方法について


 シソ油が体によいとはいっても、油であることに変わりはなく、過剰に摂ると肥満につながるので要注意。また酸化しやすいため加熱調理は避け、常温でサラダやマリネに使うほうが賢明。シソ特有の香り成分であるペリルアルデヒドとペリルアルコールは、外用では皮膚炎を起こす場合がある。抗アレルギー効果を期待してシソを用いる場合は心得ておきたい。(

【関連する項目】

動脈硬化  がん  脂質異常症(高脂血症)  下痢しやすい  花粉症