成分

第6章

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活性酸素から体を守るミネラル

セレン


 

 体内の酸化を食い止める


 セレンは、ビタミンEなどと同様に活性酸素を除去し、細胞組織を酸化や老化から守るミネラル成分である。 私たちの体は、常に活性酸素の攻撃にさらされている。例えば細胞の老化は、細胞膜の重要な構成要素である不飽和脂肪酸が酸化して過酸化脂質になることで進行する。セレンはこの過酸化脂質を分解する抗酸化酵素の構成成分となっている。 またセレンは、止血コントロール、血管の収縮や弛緩、血小板の凝縮など、さまざまな生理作用を持っているプロスタグランジンというホルモン様物質を作るうえでも欠かせないミネラルでもある。 セレンが不足すると、脂質異常症、肝臓や心臓の病気のみならず、感染症やがんなど活性酸素を原因とする免疫の低下が引き起こす病気にもかかりやすくなると指摘されている。セレンを補充することで細胞の老化を遅らせ、動脈硬化、白内障などの予防となる。また、肝臓や心臓の病気にかかりにくくなるともいわれている。 セレン不足になるのは、セレンの少ない土壌で生産した農産物のみを食べている場合である。1935年、中国の黒龍江省克山県で心筋症が多発したが、これは最も有名なセレン欠乏症で、克山病と呼ばれている。このほかセレンの少ない地域には、フィンランドの一部や旧ユーゴスラビア地域などがあるが、通常はさまざまな食材をバランスよく食べていれば心配はない。

 摂取方法について


 セレンを含む食品にはアジ、イワシなどの魚介類(海産物)、動物の内臓や肉類がある。野菜にも含まれるが、土壌中のセレン含有量によって大きく異なる。 推奨量は、成人男性で1日30〜35μg、成人女性で25μgとされている。また、抗酸化作用のあるビタミンEと併用すると効果が高まるといわれている。1日の上限量は成人男性で450μg、成人女性で350μgで、過剰摂取による症状としては、肌荒れ、脱毛、胃腸障害、嘔吐などが挙げられる。

【関連する項目】

動脈硬化  がん  心臓病  脂質異常症(高脂血症)  肝機能障害、痛風