成分

第6章

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細胞を作り再生させるほか「セックス・ミネラル」の異名も

亜鉛


 

 傷の再生を助け、免疫力を強化する


 亜鉛は皮膚の生成や免疫強化など、さまざまな働きに必要なミネラルである。DNAやタンパク質の合成細胞や組織の代謝などに関わる、200種類以上の酵素の構成成分で、成長、妊娠・授乳、治癒など、新しい細胞が必要な時期には、必要量も増えるといわれている。 例えば、切り傷などの治癒の際には、亜鉛が皮膚細胞の再生を助ける。体内に異物が侵入した場合も、亜鉛と、亜鉛を含む酵素が協力して新たな免疫細胞を作り出し、異物に対処する。ただし、ウイルス感染時に効果的とされるその一方で、過剰な摂取は逆に免疫力の低下を招くことも認められている。 亜鉛は血糖調節ホルモンであるインスリンの構成成分でもある。味覚や嗅覚を正常に保つ働きにも関わっているため、味が感じられないなどの症状は、亜鉛不足のサインといえる。 また、「セックス・ミネラル」という呼び名もあるように、男性の前立腺で性ホルモンの合成に関わっている。正常な人が亜鉛を多く摂っても精力が増すというわけではないが、不足すると精子の生産量が減少してしまう。

 摂取方法について


 牡蠣や牛肉、ラム肉などの赤身の肉、卵、未精製の穀類、ナッツ、ヨーグルトなどに多く含まれ、1日の推奨量は成人男性で9・、女性は7・。 コーヒー、チーズ、大豆タンパク、穀物などの植物中に含まれるフィチン酸の摂り過ぎは、亜鉛の吸収率を下げるといわれているが、特にベジタリアン、ペニシリンや利尿薬を服用中の人は、特に亜鉛の吸収率が低下することがあるので、積極的に摂るようにしたい。 食事から摂るのがベストだが、セレンやクロムと同時に摂ると相乗効果が期待できるため、それらを配合したサプリメントを選ぶのもよい。 ただし、1日の上限量は男女とも30・。摂り過ぎると頭痛、吐き気、貧血などの症状が出ることがあり、2g以上摂取すると急性中毒を起こす。特に妊娠後期や授乳中の多量摂取には注意を要する。

【関連する項目】

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